富士山の撮影へ

22:33 いざ、JR熱海行き最終電車に乗り、湯河原へ。自宅最寄駅から湯河原駅までは乗り換えなしで行けるので便利でした。

JR熱海行き最終列車

JR熱海行き最終列車

 

00:35 湯河原到着。

湯河原駅外観

湯河原駅到着

 

到着してまず思ったこと「何もない。」

あくまでも終電後の話です。

ちょっと離れたところにコンビニがあるくらい。
ファミレスは一軒あったが24時でクローズ済み。

 

想定外①
時間稼ぎできないまま大観山に向かうことに。

 

00:50 とりあえずコンビニで食料を調達し駅に戻ってタクシーを拾い、行き先を伝える。

運転手「こんな時間に大観山!?」
運転手に怪しまれる。
タクシー出発前に無線で行き先は知らせるけど、今頃営業所ではきっと噂になっているとのこと。

 

何はともあれ大観山に向かってもらう。道中何となく予想はしていたが走り屋が結構いました。

 

山頂に到着。

走り屋の車たちの中に自分の乗ったタクシーが一台。
どうやら走り屋のリーダーと思しき方がさすがに心配に思ったらしく、タクシーの運転手に声をかけてくる。

 

「どこ行きたいの?迷っちゃったの?」

 

まさか深夜1時過ぎに大観山山頂にお客を乗せてきてるなんて思いもしなかったのかもしれない。

 

タクシーの運転手さんごめんなさい。

 

 

1:15 山頂で降ろされる。

 

想定外②
濃い霧がかかって想像以上に風が強い。

ここへ来てようやく山へ来たんだと再確認。

 

大観山展望台

大観山山頂へ到着。濃霧と寒さでこれを撮るのが限界でした。

普段から暑がりで周りとは体感温度が20度くらい違っていると実感している自分。
4月も後半だしとリネンシャツに薄いジャケットしか着て来ておらずタクシーを降りたとき、直感でヤバイと感じました。

動いて身体を温めればなんとかなるかもしれないが、ここは山頂。真っ暗で照明もなければ風避けもない。風を浴びているだけでどんどん体力を奪われていく。

しかし、自分の意思でここに来た訳だから引き下がるわけにもいかない。

 

というか引き下がる手段がない。冗談ではなく生きて帰る決意をする。
そうしてここから気の遠くなるような時間が待っていました。

カメラのセッティングを始めるのは4時くらいからなので、ここから約3時間を凌がなければ。しかし想像以上に冷たい風が強く延々と吹き、身体を動かさずに気を抜けば低体温症になる恐れも。

 

自分の体より一回り大きいくらいの木に隠れて何とか風を凌ぎ、その場で3時間の足踏みが始まりました。

 

唯一運があったのはiPodシャッフルを持ってきていたこと。

今はスマホで音楽を聴くのが主流だと思います。
普段からそこまでスマホの電池消耗を気にする生活をしていないため今のスマホに合う予備電池は持っておらず、何かあったときのために余計な電池消耗は避けたい。

 

その点、スマホとバッテリーが別なiPodではそれを気にせず音楽を聴けた。これは心理的に本当に大きかった。

一曲5分として何曲聴いていれば4時くらいになるかとか逆算もしてました。

 

なぜか自分がこういうときに聴くのがロッキー。

 

ロッキーⅣのバーニングハートが流れているときにロッキーが飛行機で雪の積もるソ連に降り立つシーン。あれと重ねていました。これはわからない人が大半でしょう。

これから想像を絶するハードトレーニングが始まる。

そう自分に言い聞かせていました。