解説
97年7月、あの男がK-1の舞台に立った。極真外国人史上最強と謳われるフランシスコ・フィリォ。アンディとフィリォは’91年の第5回極真世界大会でフィリォの左上段回し蹴りをもらい失神一本負けを喫して以来6年ぶりの対戦となる。今回がグローブ初戦のフィリォに対し、前年にK-1王者となったアンディ。当時の借りを返す絶好の機会となるはずだった。しかし悪夢は再び訪れる。下がりながら放ったフィリォの右フックがアンディの顎を直撃。そのまま崩れ落ちていき、気がついたときには身体は言うことを聞かなかった。
コメント
好不調の波の激しいこの頃までのアンディには感慨深さがある。もうダメか、またかと思われてもひたむきな努力でその年のグランプリではしっかり結果を残すという逞しさ。極真時代とはまた違う彼らしさでもある、何度負けても這い上がるという姿は単純に強いというだけではなくより日本人の心に響いたのかもしれない。
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