3日目
今回も白塗り続きです。
まだしばらく白塗りは続くと思います。。
ところで黒い紙を使用したきっかけはお伝えしましたが、なぜ白塗り→色塗りの面倒な技法をしているのかについてお話ししようと思います。
黒い紙だとそこに色を塗っても下地の黒が影響してクレヨンの発色は良くないだろうことは薄々わかっていました。
この技法のきっかけは私が江戸や明治時代の庶民文化に興味があり、その中にある彩色(着色)写真というものにあります。
これは現代のようなカラー写真の現像技術が開発される前の、専門の技師が白黒写真に手で色を入れるというものです。
ちなみにこれがまた趣があっていい!
参考:
「幕末・明治の彩色写真技術」と「現代最先端の自動着色技術」が凄すぎるのでちょっと語らせて
これをヒントに、クレヨン画も一旦白黒写真のような状態にしてそこから色を入れてみようと考えました。
また自分が中学のころ、いわゆるガンプラにはまっていたことも影響しています。
プラモデルを塗装する前にサーフェイサーという液状のものを塗るのですが、その効果として表面の小さな傷が確認できるだけでなく下地の隠蔽もするのです。
化粧品で例えるとファンデーションのようなものだそうです。
特に白色のホワイトサーフェイサーを使うとその上に塗る塗料の発色が良くなります。
これらをヒントにこのような技法にたどり着きました。
たどり着いたと言ってもそんなに大それたものではありませんが・・・