一作品目完成

私の母の実家は長瀞町で、子供のころ祖母の家に車で行き来するときはいつも道の端を流れている荒川を見ていました。その流域のエメラルドグリーンと称される川の色とその存在に、車の窓から眺めていた当時の私は恐怖すら覚えました。

もちろん川まで遊びに連れて行ってもらったことも何度もあります。

 

私の生まれた旧岡部町の隣町にも荒川は流れており、進学した高校も熊谷市内にあり自転車通学で寄り道しては荒川の側を走っていました。

 

そして現在10年ほど住んでいる東京都の赤羽にも荒川は流れています。

 

そう考えたとき、これまで意識はしていなかったものの自分の生活の側に荒川が存在していることに気づきました。

 

この荒川をモチーフにシリーズで作品を描き上げてみようと思ったのです。

 

 

このシリーズでは、秩父の山奥の上流からゴールである河口までの荒川のある風景を通じて身の回りにある自然の四季折々の表情を描いたり、またあえて人工物を入れて描くことによって川と人々の共生を表現していければと思います。

 

最後に、この度の台風19号により、被災された皆様には、謹んでお見舞い申し上げます。